非農家が農家になるまで! byうにくり

土地なし!人脈なし!お金なし!昭和生まれのおじさんでも今から農家になるんだ!その奮闘記です!

手術ミスで子供ができない体に・・その時、私のとった行動とは!?

こんにちは。
うにくりです。

 

本日は私の体験談です。
私は20歳の頃、鼠径ヘルニア(脱腸)の手術で医療ミスに合い、
そのせいで子供ができにくい体になってしまいました。
私が体験した医療ミスから和解までをお伝えしていきたいと思います。
同じ悩みをかかえる方の一助になれば幸いです。

 

 

■鼠径(そけい)ヘルニアとは

私は産まれて間もなく鼠径ヘルニアになりました。
別名「脱腸(だっちょう)」ですね。
男性には割と多いみたいです。
「鼠径(そけい)」とは太ももの付け根部分のこと。
「ヘルニア」とはラテン語で脱出の意味で、臓器が本来あるべき場所から飛び出してしまうこと。
つまり、鼠径ヘルニアは太ももの付け根部分から臓器が飛び出てしまう病気です。

 

■1回目の鼠径(そけい)ヘルニア手術

1歳の頃、右側の鼠径ヘルニアの手術をしました。
後で分かった事ですが、私の右側の精巣は機能していません。
この時の手術を疑ってしまいますが、真相は不明です。

 

■2回目の鼠径(そけい)ヘルニア手術

1回目の手術後、すぐに逆側に鼠径ヘルニアが発症しました。
何度も手術になるのは負担になるだろうという判断から、
2回目の手術は見送られました。
その後、手術するタイミングは親に任せられたそうです。
結局、私の鼠径ヘルニア(左側)は手術されることなく大人になりました。
痛みなど何もありませんでしたが陰嚢が人より大きいことがコンプレックスでしたね^^;
(修学旅行でも友達に見られたくなかったので風呂の時間をずらして1人こっそり入った記憶があります・・)
そして20歳になった頃、見た目をなおしたくて手術を決意しました。
インターネットで鼠径ヘルニアの手術実績がある病院を調べて、
年間100件ほど鼠径ヘルニア手術を行っているという病院を見つけました。
しかし、そこで手術ミスが起こるとは思いもしませんでした。。。

 

■医療ミスの内容

手術の内容は
①太ももの付け根を切る
②臓器を正しい位置に戻す
③今後飛び出ないようにメッシュシートで塞ぐ
といった内容でした。
しかし、そこで誤って精管(精子の通り道)を切断されてしまったのです。
鼠径ヘルニアの手術は本来簡単な手術だそうですが、
切断した精管を繋ぐ手術が行われることとなり何時間にも及ぶ大手術となりました。
(後でこの手術ができるのは日本に数人しかいないらしいことを聞きました。
 不幸中の幸い・・・と思えばいいのでしょうか・・・。)

 

■病院との話し合い

その後、病院との話し合いが何度も行われました。
病院は院長・副院長・総務課長・看護師など錚々たる顔ぶれです。
こちらは無知な私と母親のみ。
結局、何度話し合いを重ねても結論は出ず、
ついに疲れた私たちは病院に足を運ぶのをやめてしまいました。
(今思えばこれが良くなかった)

 

■9年ぶりの訴え

20歳の頃の医療ミスですが、
こちらから引き下がったようなものなので、
病院からは何の連絡もありません。
私も、子供ができにくいという事の重さを実感することもなかったのですが、
25歳で結婚してからは次第に子供ができない現実と直面することとなりました。
29歳の頃、やはりこのままではいけないと手術ミスを起こした病院へ向かいました。
私の訴えは「手術ミスのせいで自然妊娠ができず、不妊治療をしなくてはならないので、不妊治療費だけでいいので出してください」という内容でした。
それに対する病院側の対応は以下でした。
「9年も経ってから言われても困るし、精管はつなげたので子供ができないのは他の原因です」
「手術ミスについては認めるが、9年前に話し合いを拒んだのはそちらですよね?」
「お支払いするには本当に精管が繋がっていないか確認する必要があるので、確認するための手術をしてください」
手術ミスで苦しむ人に医療ミスを確認するためだけにもう1度手術をしろと言うのです。
あまりにもヒドい返答に悲しくて悔しい気持ちでいっぱいでした。
何度か話し合いの場を持ちましたが正直、私と妻だけでは解決できないと思いました。

 

■和解成立

頼ったのは2名。
ひとりは弁護士。
1時間5000円で3回ほど相談しました。
どの順番で何をすればいいのかを教えてもらいました。
もうひとりは別の病院の医者。
たまたま不妊治療で出会った先生でしたが私たちの話を聞くなり、不妊治療の病院宛で「こちらの検査でこんな結果が出ています。これは明らかに精管が切断されたことによる影響です。」という書面を出してくれたり、「手術ミスで苦しむ人にまた手術をしろと言うのですか。同じ医療関係者として言わせてもらうが、それはおかしいのではないか」という電話をしてくれました。

本当に感謝しています。
弁護士と不妊治療の医者、そして妻のおかげで何とか結論はでました。
和解金:200万円

  

■不妊治療

和解金200万円で不妊治療が満足にできるかは人によります。
私たちは既に100万円ほど使っていますが、まだ子供は授かっておりません。
2人は欲しいねと語り合った私たちですが、1人でも厳しいのが現状です。

 

■結論(まとめ)

手術も人のやること。

人のやることにミスは付き物です。

正直、やりきれない思いですが前を向くしかありません。

医療ミスを起こした病院には絶望しましたが、不妊治療の医者には、こんなに患者の事を考えてくれる医者がいるのかと感激しました。

病院は選択する時代です。

皆様も後悔することのないように、しっかり調べましょう。

 

それでは、また!